2016/02/17

(^o^) < アリだー!

今回のエントリーは、苦手な人には少しつらいエントリーとなるかもしれないので、ダメだと思ったら迷わず戻るボタンを連打してください。

まあ単純に、虫に関するお話です。
皆さんにとっては幸か不幸か、写真はあまり残っていません。

ここキリバスに来てからというもの、色々なものに対してかなり耐性がついたと思う。
途上国での食事、水、現地人との触れ方。
そして何より、虫である。
元々そこまで苦手ではなかったのだが、こちらではかなりの長時間、虫やそれ以外の生物と共に生活をする。
なんせ南国。
なんせ途上国。
家の作りが甘い上に一年中虫が生息できる。
少しでも食べ残しを床に放置でもしようものなら、1時間後にはアリが大量発生する。
ただ、蚊と蝿に関しては寒い季節がないためか長寿命となることが多く、個体によっては反応がとても鈍いものがいる。
まさか蝿を手づかみで捕獲することができる日が来るとは思わなかった。

そんな南国のこの島において、私が個人的に最も気を付けなければならない生物は何かを挙げるとするならば、それは間違いなく「アリ」だ。
こいつらに比べれば、ゴキブリもネズミも可愛いものである。
基本的に私が認識しているのは、アリにも黒いものと赤いものの二種類が存在し、赤いやつは他の生物を積極的に襲う。
要は、超好戦的で攻撃的。
椅子に座ってキーボードを叩いているときに脛にチクリとした痛みが走るときは大体こいつだ。
噛むときに唾液か何かが噛み跡から侵入することもあるらしく、人によってはこれでアレルギーが出たりすることもあるらしい。
大きさ自体がそれほど大きくないので、あらゆる住居に侵入可能。
幸い私が住んでいる家には出ていない。
代わりに黒いアリが頻繁に出没するのだが、こいつらはこいつらで質が悪い。

黒いアリは生きている生物を襲うことは無いようだが、それでも大量に地面に湧いているところを発見するとゲンナリする。
この黒いアリで実は私は引越し早々大失敗を犯している。

あれは忘れもしない引越し二日目のことだ。
その前日、引越し初日の夜に窓の隙間から侵入するアリにゲンナリしたため、アリが何匹か這っている床の隅へ向けて殺虫スプレーを噴射したのである。
床にいたアリはすぐに倒れ、ピクリともしなくなる。
うん、現地で購入したモノにしては中々の威力だ。
残留成分が床にも残るらしく、後からやってくるアリも次々に殺虫剤にやられて動かなくなっていく。
まあ、普通に考えればこの時点で気付くよねっていう。

次の日、起きて部屋の隅を見てみると、なんだか昨日よりもかなり黒ずんで見える。
メガネをかけていなかったのでぼんやりと黒く見えるだけだったのだが、やはり黒い。
なんだか嫌な予感がし、メガネをかけて改めて見てみると・・・。



 (^o^) < アリだー!



それも「大量」なんていう生やさしい言葉ではとても表現しきれない。
おおよそ、巣がひとつ壊滅したのではないかという数のアリが、そこにはいた。

カラクリはこうだ。
前日、殺虫スプレーを撒く前から、アリは私の部屋の何かの生物の死骸があることに気がついており、その死骸に集る準備が整っていた。
そこへ、私が殺虫スプレーを噴射、死骸に集るアリの先陣隊が全滅する。
後衛としてサポートに回る役目だったはずのアリは、予定通り時間差で現地に到着するも、戦地に撒かれた大量の毒物により二階級特進を果たす。
更に後衛のアリがやってきて、以下略

そのままにしておくという選択肢はもはやあり得ないので、仕方なくほうきとちりとりを手に作業を開始する。
しかし、いざほうきで戦士たちを掃こうとすると、その内の50%程がもぞもぞと動き出すではないか。
いやお前らまだ死んでなかったんかい!!!
どうやらあの殺虫スプレーは、即死の効果ではなく虫の神経を麻痺させることにより、結果として死に至らしめるもののようだ。
従って、彼らの中には死に至らずとも四肢の動きを奪われ、そこから脱出できずにいたものも数多く居たのだろう。

関係あるか!全員外に出ろ!

全てのアリを綺麗に掃き取り、ちりとりで掬い上げる。
でかい黒い塊が出来上がったのが、遠目からはおはぎに見えなくもない。
・・・辞めよう、おはぎが食えなくなる。


という事で教訓、殺虫剤は、気をつけて使おう。


そんなこんなで波乱の幕開けとなった新居での生活なのだが、つい昨日、さらなる驚きの展開が待っているとは予想もしていなかった。
それは、私がその日の課業をすませて帰宅し、夕食を作っていた時のことだ。
前述した通り、家の中にはアリが湧くことがあるので、食料品やゴミに関しての取り扱いには最新の注意を払う必要がある。
例えばゴミ箱。

ダンボールを2つ重ねているが、下の方は空洞となっている。
なぜ重ねているかというと、これはネズミ対策を兼ねているのだ。
ネズミはこのようにダンボールを重ねていると、上に登ることができない。
下手に地面に置いておくと、密閉されているものもネズミがかじり、内容物が露出することでその他の虫を寄せ付けてしまうのだが、それを防ぐことがこのダンボール2つ重ねの狙いだ。
そして、この対策は公を奏しているのか、ネズミによる被害はこの対策後は発生していないようである。

しかしその日、このダンボールから異常を感じることになる。

ガサガサッ

二列あるうちの右側が燃えるゴミ、左側が燃えないゴミなのだが、燃えないゴミの方からなにやら異音が聞こえてくる・・・。

あー、これは、何かがいるな。

まずは下側のチェックである。
上のダンボールをどかし、2つある土台のダンボールを恐る恐る確かめる。
何もいない・・・。
協力隊の同期隊員から「ゴキブリバスター」というありがたい異名を授けられた私でさえ、突然の出来事には多少なりとも驚く。
なので、可能であればいきなりパッっと出てくるとか、そういうのは辞めて欲しい・・・。

次に、ダンボールの中に入っているビニール袋を改める作業へ移る。
ダンボールから袋を持ち上げ、内容物とその周辺に何もない事を確認。
何だよ、何もいねえじゃんか。
ホッと一息つき、ビニール袋とダンボールを元の形へと戻し、再度調理へととりかかる。

しかし、次の瞬間。


ガサガサガサッ!!!


今度は確かに聞いたぞこの糞野郎!!!


聞こえた音から、かなりの大きさの生物がいるものと思われる。
しかし、なぜ見落とした?
わからないが、再度確認をする。
ダンボールからビニール袋を取り出し、再度確認するもやはり何もいない。
再びビニール袋をダンボールへ戻し途方にくれていると、ダンボールの隅に何かがいるのを発見してしまう。

・・・何だこいつは。

なぜだ、なぜお前がそこにいる!




































(^o^) < カニだー!




いやお前マジでどっからなんの目的で
そこに入ったんだよァ?!





父さん、母さん、兄さん、キリバスでは燃えないゴミに、カニが湧きます。

真相は、知りません。


2 件のコメント:

  1. かさはら2016/02/17 20:14

    私の経験から:現地で一番困ったのは=ネズミ、しかも小さなハツカネズミクラスの茶色いの。ヤシの実が何処にでも落ちていて、その種の殻の内側はこのネズミの好物の油なのでいくらでも増殖してる。私の借りてた家は、一応金網で囲まれていて、ネズミどころか強敵の蚊も入らない約束だった。でも、時に侵入してくる。これだけは現地に良いものが見つからず~日本に発注してネズミホイホイを取り寄せて使っていた。

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  2. かさはら2016/02/17 20:20

    私の当時のネズミ対策:日本から取り寄せたネズミホイホイで捕獲してた。家の周囲の防虫ネットを度々点検し、少しでも虫が入りそうなところは補修してた。とにかく塞ぐ、時にはガムテープで塞いだりもしてた。

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