2016/03/17

Country Road

最近、自分のPCが直ったことで、夜に出来る活動が少し広がった。
そのうちの一つに「英語の勉強」があるのだが、いったんやり始めると時間を忘れて取り組んでしまうという癖があるため、時折、夜シャワーを浴び損ねるという事態に遭遇する。
実は昨日もそうだったので、今日は朝シャワーだ。
本当は髪の健康ためには朝シャワーはよろしくないようなのだが、まあ浴びないわけにはいかない。

ちなみにこちらのシャワーは基本的には水である。
湯沸かし器の付いているようなところは基本的には高級ホテルかブルジョワな家庭かのどちらかだ。
そもそもシャワーなんていうものがない家だって存在するので、シャワールームがあるだけマシというものだ。
これまたちなみに、シャワーのない家に住んでいる人達は風呂はどうするかというと、まあ海があるし、なんだったら井戸水浴びればいいし、天然のシャワーだって頻繫に降ってくるので、別に問題はない。
年中暑い国だからこそ出来ることだ。

さて私はというと、シャワーがあるというありがたみをかみ締めながら毎日風呂に入っているわけだが、今朝は朝シャワーを浴びたことを少し後悔することになる。
シャワールームに入り、軽く水を浴びて身体を濡らした後に石鹸で頭と顔を洗い終えたところである。
泡だらけの頭と顔をすすぐため、再びシャワーの蛇口をひねるのだが、水が出てこない。
いや、出てくることは出てくるのだが、微々たる量しかでてこない。
なんてこった。

この事態が発生した原因は、一言で言えば「停電」である。
この国では各家庭の上水は基本的には自給自足(雨水や井戸水)で、水道も電気が必要である。
電気がなくても水道のタンクとの高低差から少しくらいは水は出てくれるのだが、本当に少ししか出てこない。
しょうがないので、今回はそのチョロチョロの水を使って頭と顔をすすぐ。
が、やはりとてつもなく時間がかかる。
人間は割りと電気があれば何でも出来てしまう生き物だが、逆に電気がなければこうも脆弱な生き物に成り果ててしまうものかと改めて実感してしまった。

最近、私の住んでいる家付近においては、朝から夕方にかけて電気がずっと停まっている。
朝は大体7時半から、夕方は5時くらいまでだろうか。
しかも土日は停電しない。
まるで、人が働いている時間を見計らって誰かが電気を停めているかのようだ。
まあ、実際意図的に電気を遮断しているのだが。

キリバスの首都タラワ島においては、電柱があまり存在しない。
気にしていないだけでどこかにあるのかもしれないが、私は見かけた記憶がない。
ここで見かける高くて直立した物体といえばココナッツの木かそれ以外の南国の植物がほとんどだ。
ならば、電線はどうしているのか?
答えは地下ケーブルだ。
タラワ島は基本的に細長い地形となっているので、その主要道路はただ一本、国道1号線が存在するのみである(実際にそういう名称があるかどうかはわからない)。
なので、その道路に沿って電気のケーブルが一本地下を通っている、はずである。
そして、もし道路でなんかしらの工事があったりすると、安全を考慮して電気を停めるのである。
周囲一体を全て停めてしまうあたり流石としか言いようがない。
なお、私の住居の周囲では最近道路工事をずっとしている。
私がこの国に来る前にこの周辺の道路のコンクリート舗装は完了し、ほぼ道路としての体裁は整っているはずなのだが、まだ何かやってる。
まあ、気が付くと標識が立っていたり、道路に線が引いてあったりと少しずつグレードアップしているので、やることが全くないということはないのだろうが、電気が停まるのだけはどうにかして欲しいものだ。

道路工事のために、俺たちは洗濯も入浴もできねえ!

なお、道路のコンクリート舗装事業は現在も継続中で、タラワ島のどこかで今もMacDowという業者が道路にコンクリートを流すというお仕事を頑張ってくれている。
このコンクリート舗装のおかげで、交通の便がかなり向上したことは私が語るまでもないのだが、本来であれば去年のうちに完了しているはずであった工事が、まだ進捗は途中である。

道路工事が完了しなければ、これからも停電は続く。

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