2015/11/15

派遣前合宿その6 ソースカツ丼とSQLと引越しと野外訓練

朝7時、毎週日曜日はこの時間にiPhoneのアラームが鳴るようにセットしてある。
起き上がろうとすると、腰に鋭い痛みが走る。
昨日までの訓練による弊害が響いていると言うことだ。
一体昨日まで何をしていたんだという疑問は後述するとして、ひとまずは激動の今週を頭から振り返ってみようと思う。

まず今週の月曜日、訓練における中間試験が実施された。
初っ端からクライマックス感が尋常ではない。
中間試験と言っても、実施されるのは語学の試験のみである。
それも、とりあえずは「ふるいにかけて落とす」という趣向のものではないため、受験するにしてもそこまで気の重いものではない。
あるとすれば、試験結果によって精神的に格付けがされるくらいのものである。
と言っても、あまりにも結果が酷いようであれば個別に呼び出されるということだ。
呼び出しはその日のうちにされると言うことだったが、結局私は後ろから肩を叩かれることなくその日を終えることが出来た。

試験内容はリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングと、英語はTOEFLと似通ったような内容となっている。
他の言語でもおおよそこのような内容らしいが、当然難易度にはレベルに応じて高低があるようだ。

私が受けたのは英語の中くらいの難易度の試験で、平均を多少下回ってはいたがなんとか赤点は免れたようだ。

うるせえよ!英語苦手なんだよ!!!ソースカツ丼食わせんぞ!!!

あ、そういえば、ここ駒ヶ根はソースカツ丼が名物なのでお越しの際はどうぞ♪
堂々と飯テロをかましていくスタイル


中間試験が終わると、次の日(火曜日)はプレゼンテーションだ。
以前のエントリーで少し述べたことがあるが、訓練所における語学のうち、英語にはかなり早い段階から「テクニカルクラス」なるものが用意されている。
もうそろそろ英語以外の語学でも似たような内容の語学訓練が追加されるようだが、私の場合はPCインストラクションに関する「模擬授業」をそこでやらされることになる。

私が選択した授業の内容は「データベースとSQL」だ。
IT業界にいる人以外の方にはこの時点で何のことかさっぱりわからないと思う。
正直、極めればこれだけでメシが食える内容であるだけに、諸々とヘヴィーな感じを余儀なくされている。
今回が3回目の授業。その前2回が散々な内容であっただけに、色々と考えさせられ、色々と相談も聞いてもらって挑んだ授業は、ひとまずは及第点といえる内容だったと思う。
また次の週には4回目のプレゼンが控えてはいるが、兎にも角にも納得のいく内容の授業が一回できたということでかなり自信がついた。
が、今日は今日で4回目の授業を準備する中で色々と思うところがあったのだが、それはまた後述するとしよう。


プレゼンが終わると、次の日(水曜日)は語学のクラスに数回認められていると言う「Half Day Trip」だ。
Half Day Tripとは一体何かと言うと、午前のクラスを丸々使い、外出して先生と歩きながらボキャブラリーを養おう!というものだ。

書を捨てよ、町へ出よう!

行き先は駒ヶ根市内にあるお寺、「光善寺」だ。
かなり古くに立てられたと思しきそのお寺は、かなりの歴史を感じさせる。
いくつか写真を撮っておいたので載せておくとしよう。


道中の紅葉。見事に赤々としていますが訓練所内にあるものはこれ以上に赤いです。


木々の間を抜けていきます。後姿は講師のBrian先生です。

お寺。威風堂々。歴史を感じるポイントpart1


樹齢うん百年の杉。でかぁぁい!説明不要!歴史を感じるポイントpart2


中に仏様が入っていると言う小ぶりの三重の塔。歴史を感じるポイントpart3

歩きながらもBrianが色々と指差しながら「What is it?」と問題を出してきます。
大きな岩、側道の溝、それにはまっている金属製の格子、針葉樹林、つる状の植物。
全部併せて40以上の単語は出てきたであろうか。
帰った後に出てきた単語を復習したのだが、Brian曰くその半分でも覚えていれば上等ということだ。
とはいえ、せっかくなので覚えさせていただこう。ありがとうBrian、俺頑張るよ!


水曜日の課業が一通り終わると、部屋の引越しが始まる。
一体どういうことかというと、ここまで我々は「寮の部屋が少ない」という理由から、二人部屋を余儀なくされていた。
しかし、訓練生活が後半に差し掛かると、シニアボランティアが先に訓練を終了することになるので、部屋に余裕ができるのだ。
ちなみに、その日がシニアボランティアの終了日である。
これまで同じ釜の飯を食い、色々と生活をともにしてきた年配の方々。
シニアの方が乗るバスが訓練所を出発する前、時間を惜しむようにシニアと握手を交わし、言葉を交わすJOCVの面々。
所内にいる全員が見送りに出ているのではないかと思うくらいの大勢に見送られ、バスは訓練所を出発する。

さて、送り出した後はこちらのやるべきことをやらねばな、と寮に戻ると、共有の掲示板に私の班のシニアの面々からメッセージが。
「ありがとうございました、皆様元気でね!また会いましょう!」
「君達ならやれる!又逢いましょう」
「この班で満足でした」
「ありがとうございました!」
「i Muchísimas gracias!」←(スペイン語で「私はあなたたちに感謝します!」)

もう、ホントやめてくれるかな、こういうの。
泣きそうになるだろうが畜生!

送り出すだけでこれである。
自分自身の終了式では、泣かない自信がない。たぶん泣く。きっと泣く。

そんなしみじみとした空気の中、部屋の移動を粛々と済ませた。


木曜日は特に何もなかったので骨休めだ(授業は普通にあったがなァ!)。


そして来たる金曜日と土曜日、この訓練の「目玉」と銘打っていたらしいプログラムが実施される。

その名も「野外訓練」。

名前だけ聞くと、なんだかアウトドアでもすんのかなー?という印象だと思うが、その内容はかなりすさまじい。
まず、使用できる物品がかなり限定される。
自室から持ち出せる物は着替え、500mlペットボトルの水一本、雨合羽、懐中電灯、筆記用具、軍手くらいだろうか。
あとは支給された寝袋や救急セットなどだ。
正直、トイレットペーパーまで制限するのはやりすぎじゃね、と思う。

ライター禁止、ナイフ禁止、調理に使用する火は裏山から拾ってきた薪を使用して起こす。
食器は全て竹を割って作成する。
炭と灰、排水の処理に関しては、廃棄の時間と場所が限定されている。
当然、携帯電話などは持ち出し禁止。
カメラといった電子機器も持ち出しが許されていなかったので、残念ながら写真は残すことが出来なかった。
野外訓練期間中は寮の自室へ戻ることは、緊急時以外は一切許されない。
なんだかここまで書いただけで既に若干気が滅入るが、訓練が開始するとさらに驚愕の内容が待っている。
ただ、これ以上詳しい内容を記載すると訓練所スタッフの人から何か言われそうなので自粛するとしよう。
とにかくコンセプトは、「諸々と制限された状況下で知恵と工夫を駆使して生活する力を身につける」と言うことだ。
まあ、持てる知識は結構使ったよね。

そしてこの訓練、とても楽しかった上に普段はあまり話すことがなかった方々ともお話しすることが出来たりと、非常に有意義で楽しいものであったことだけは書いておこう。
なぜか訓練中、持病の腰痛がとてつもなく悪化したことを除けば。
訓練中は床に座ったり、低い位置の椅子に腰掛けたりという姿勢をとることが多かったため発症したものと思われる。
恐らく急性のものなので、明日には回復しているだろう。

野外訓練終了は昨日の午後4時半。
その後はすぐに洗濯を開始し、山のように夕メシを食い、風呂に入り、泥のように眠る。
これほど楽しく、エキサイティングで、二度とやりたくないと思ったアウトドアは初めてだ。

さて、相も変わらず迎えた日曜日は本当の意味での休息日となった。
やることは山ほどある、が、ゆっくり自室でひとりごちれるというだけで、精神的にはかなり助かる。
英語のテクニカルクラスの4回目に関してめぐらせた考察に関しては、ちょっと長文になってしまった今回は見送ることにしよう。


明日から、また激動の1週間が始まる。始まってしまう。
頑張ろう。


あ、今回の題名はキーワードを羅列しただけです。

お前ソースカツ丼食いてえだけだろと言うツッコミには全面的に謝るけれどもやな。


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