2015/08/22

青年海外協力隊員を目指して その6

応募に関して重要なことを忘れていた。
それは、希望する任地はどこか、と言うことである。

これは昨日列挙した応募書類のうち、応募者調書に記載する。
しかし「なぜ選んだ任地を希望するのか」と言うこと自体は応募用紙の方に記入欄がある。
いや、まあ別に良いんだけどさ。

任地は第三希望まで選択することができ、それぞれの任地の情報は事前にネット上で一般公開されている。
応募者はその一般公開されている情報を元に、言語や場所、任務内容などを勘案して希望を出す。
様々な要素があるが、何を重視するかは人によって様々だ。
例えば私の場合「英語圏であること」が必須条件で、その上で仕事内容を見て私なら良いパフォーマンスが出せそうな任地を選択した。

しかし、場所によっては応募者の言語能力に下限を設けている箇所が少なくない(基本的にTOEIC640点)。
TOEIC450点が関の山である私の場合、そのような案件を希望したところで落ちるのが関の山である。
また、選考員に「こいつこんな語学力でこの案件希望するって、案件情報ちゃんと読んでんのか?」といった印象も与えかねない。
従って、語学能力制限があるものを含めればもう少し選択肢はあったのだが、以下の二つを希望として提出することになる。


第一希望:ブータン
第二希望:キリバス


第三希望が空欄であることは二次選考の面接でも聞かれることになるのだが、そこは上記の理由を話すことで納得してもらえたようだ。

以下が諸案件の詳細情報である(どうせ一般公開されている情報なのでここで書いても問題ないでしょう)。


●ブータン王国(最近、共和国制へ移行した?)
世界一幸せな国として知られている。
仏教国。
ヒマラヤ山脈のど真ん中だが、標高の高い山は宗教上の理由からか入山禁止となっている
 ※2015/09/13追記 どうやら入山規制はないようです。
国策として低学年から英語教育を行ってきていることが功を奏し、国民の多く(特に若者はほぼ全員)が英語を喋れる。
案件は首都にある国立図書館への「オープンソース図書管理システムKOHAの導入」と、それに対応するOLAPシステムの構築。
「国家の文化保全」や「国立図書館で働く」ということに携われると言う非常に名誉な案件であるということもあり、こちらを第一希望とした。
この国に行く上で懸念だったのはとにかくメシが辛いこと。
唐辛子を調味料としてではなく「野菜」として使うため、ほぼ全ての料理が辛い。
なお唐辛子の種類だけで数十種類ある模様。


●キリバス共和国
太平洋、赤道直下の島国で、世界で一番早く日が昇る国。
基本キリスト教。
国土の回りの海が全部珊瑚礁といっても過言ではなく、海がメチャクチャきれい。
国土の端から端まで全長3,000kmを超えるほど横長に諸島が広がっている。
ただし、島一つ一つを見ると全てが市区町村レベルの大きさしか持たない。
首都のあるタラワ島は平均標高が2メートルであり、近年の海面上昇により国土が水没の危機に瀕している。
フィジーからある程度標高のある大きな島を買い取り、そこを新たな居住地として「全国民移住計画」が計画されている国でもある。
そんな滅びゆく国での案件は、電子カルテシステムを利用するWebシステムの保守運営。
なんでも、システムにバグがあったり、インターフェースのフールプルーフが万全でないと言う理由でデータがめちゃくちゃになっているようである。
現在、絶賛私の前任のボランティアが任務にあたっておられるようだが、あまり状況は芳しくないようだ。
医療システムという人命に関わる重要な任務に就けるということと、Webシステムの環境がLAMP環境であるということが希望する決め手となった。
この国に行く上で懸念なのは野菜が食えないこと。
作物を育てる十分な耕地面積が無く、野菜は輸入品しか流通していないため非常に高価である。
キャベツひと玉で1,300円とかする、らしい。


懸念材料がメシ絡みばかりなのは気にするな!

 
メシは大事なのだよ、うん。

さて、希望任地に関して書くことはこれくらいだろうか。 
後は5/31に実施されるJICA主催のTOEIC IPを受けるだけなのだが、これに関しても特筆することは特に無いのでカットさせてもらうことにする(着いた席の隣に座ってた爺さんがリーディングの時にブツブツ言いながら受験していたのでブチキレそうになったくらいである)。 

TOEIC IPを受け終わると、後は運を天に任せるしかない。


俺は運命に従っている。
そして人事は尽くした。
だから俺は落ちん!!


そして運命の6/17。

職場でドキドキしながら合格発表がJICAさんのWebサイトに掲載されるのを待つ。
F5アタックさながらの更新頻度で迎えた昼過ぎ、ようやく待ちわびた合格発表が掲載される。
ほぼ条件反射でクリックされるリンク。
九列で表示される受験番号の羅列。

番号で昇順に並んでいるはずなので、左から右へ順番に見ていく。
しかし、番号がやたらと飛んでいる、そんなに合格者少ないのか?!

私の番号は・・・、飛ばされている。


サトシはめのまえがまっしろになった!


・・・いやお前これちょっと待て。
バカお前これ左右並びじゃなくてお前これ上下並びになってんじゃねえかこれバカお前!バカ!もう!!!

本当に5%くらいかの可能性で落ちることは想定していたのだが、まさかこんなことでヒヤリとさせられることになるとは思いもよらなかった。


ほっと一安心すると同時に、ここから二次選考の準備が始まることとなる。

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